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桜のライン山南敬助ゆかりの地 江戸編桜のライン 

山南敬助が20歳前後には江戸に居たことは、『攪撃修行録』に山南敬助と書かれている現代に唯一残る真筆より推定されます。そして試衛館のメンバーと共に京に行くまでの約10年間、江戸にて過ごしたと思われます。しかし江戸に10年ほども居ましたが、山南敬助が確かに居た場所、訪れた場所は残っている記録からわかるのはわずかです。しかし彼はきっと江戸の色々な所に行って、多くの人と出逢い、多くのことを学び、有意義な青春時代を江戸で過ごしたに違いないと思っています。

大久保道場跡 若き日の山南敬助が学んだ小野派一刀流の大久保道場跡あたりです。
山南敬助は北辰一刀流を学んだと云われてもいますが、当時の記録にそれを証明できるものは残っておりません。中山幾之進という人が自分と立ち合ってくれた人たちに名前を書いてもらった『攪撃修行録』に、
小野派一刀流の大久保九郎兵衛の門人 山南敬助という真筆が残されております。そしてこの時、山南敬助は20歳前後だったと考えられています。この大久保道場跡近くには講武所跡、新徴組の御用屋敷跡など幕府が直営する建物などがあり、江戸城址にも近く、江戸時代においては都会だったようです。
そんな所であれば、色々な情報も入ってきて、山南にとっては剣術のみならず、何においても学ぶことが多く、刺激的な環境であっただろうと思います。しかしある日、山南はそこを去ることに。

*大久保道場跡は、現在の千代田区西神田3丁目9〜10の北の辺り。半蔵門線・東西線・都営新宿線の九段下駅から徒歩にて約5分。
試衛館跡 ある日、山南敬助が近藤勇と出逢い、近藤に惚れ込み、いつのまにか住み着くようになった試衛館跡辺りです。
万延2年(1861)の1月に日野での新年の稽古に参加していることから、山南敬助が近藤と出逢い、天然理心流の門人となったのは1850年代後半ではないかと考えられます。
京に行くまで、何回か多摩に足を運んだ記録が残っており、ここから近藤や、または沖田総司と一緒に出掛けて行ったのでしょう。
ゆかりの地のメインページにある試衛館跡の階段を降りたところにこの正一位稲荷神社があります。山南敬助が試衛館を初めて訪ねてきた時も、多摩に出掛けて行く時も、また京に浪士組として参加するためにここを後にした時も常に見て、守ってくれた神社です。そして山南敬助らも常に参拝していただろうと思われます。

*試衛館跡は、現在の新宿区市谷甲良町1番地と市谷柳町25番地の二つの説があります。これらは隣り合わせになり、まさしくこの辺りにあったのは間違いなく。
都営大江戸線牛込柳町駅より徒歩約5分

伝通院の処静院跡 山南敬助初め試衛館のメンバー8人は幕府が募集する浪士組に参加することに。
文久3(1863)2月5日、伝通院大信寮にて、鵜殿鳩翁より道中心得について申し渡され、浪士たちの編成表が発表されました。
山南敬助ら8名は六番組。井上源三郎は三番組。
それからの3日後、山南敬助らは伝通院の処静院に集まり、浪士組として京に向かって出立しました。処静院は後に焼失し、現在は写真の石柱を残すのみです。
また伝通院にある墓地には、浪士組を結成した清河八郎の墓もあります。

*伝通院は文京区3丁目14−6です。処静院跡は3丁目3辺りになります。
丸の内線、及び南北線の後楽園駅、または都営三田線の春日駅より徒歩10分。

幕末の江戸三大道場の一つであった玄武館跡。千葉周作が生み出した北辰一刀流の道場です。
永倉新八の自筆の『同志連名記』にて、山南敬助は千葉周作の門人、つまり北辰一刀流を学び、免許を得たと記しています。そのために山南敬助は北辰一刀流を学んでいたと云われてきました。しかし近年になって小野派一刀流の大久保九郎兵衛の門人であったことを証明する当時の記録が見つかり、北辰一刀流説が疑問視されるようにもなってきています。ただ北辰一刀流を否定できる当時の記録もありませんし、また同じ試衛館派の同志であった永倉新八の自筆による記録が残っている以上、全く関係がなかったとも言えないと思います。

*玄武館跡は千代田区神田東松下26辺りになります。都営新宿線の岩本駅より徒歩5分
江戸城本丸跡です。現在の皇居東御苑になります。江戸城に居られた14代将軍徳川家茂公の上洛に伴い、山南敬助らは浪士組として京に行くことを決意し、そして幕府のために新選組として尽くしたわけです。山南敬助にとっては遠かった江戸城本丸。しかし戊辰戦争の鳥羽・伏見の戦いにて敗れ、江戸に帰って来た近藤勇や土方歳三は登場したと云われています。そこには幕府のために働き続けた新選組が認められ、幕臣として取り上げてもらったからです。そして山南敬助はその新選組の基礎を作った一人であることは史実なり。

*江戸城本丸跡は、北詰橋門から入る場合、東西線竹橋駅より徒歩10分。入園は無料。月曜日と金曜日が休園日(月曜日が祝日の場合は火曜日が休園日)。入園時間は時季によって変わります。休園日や入園時間などは宮内庁のホームページにある皇居東御苑の公開要領をご覧ください。
訪問・撮影日 大久保道場跡:平成19年11月 試衛館跡:平成19年3月 処静院跡:平成16年11月 玄武館跡・江戸城本丸跡:平成19年12月
参考文献:菊地明・伊東成郎・山村竜也『新選組日誌 コンパクト版(上)』新人物往来社  新人物往来社編『新選組銘々伝 第四巻 清水隆「山南敬助」』新人物往来社 新人物往来社編『新選組史跡事典 東日本編』新人物往来社  『「日野宿叢書 第四冊 佐藤彦五郎日記 一 」佐藤彦五郎日記に見える主な新選組関係記事年表』日野市 蔵田敏明『「新選組」土方歳三を歩く』山と渓谷



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